ナノテクノロジ講座

この記事はナノテクノロジ(以下ナノテク)を簡単に理解する為に書いたものです。
その為、厳密には用語・言い回しが誤っているモノがありますが
判り易さを主としているため、御了承下さい。

歴史
 ナノテクと言うが、まず”ナノ”というのは何だろう?
ナノとは大きさの単位である。良く知られているのが、1000=1K(キロ)、1000k=1M(メガ)、1000M=1G(ギガ)、1000G=1T(テラ)・・・というものである。パソコンを使っている皆さんならばお馴染みの単位であるし、日常でも1000m(メートル)を1km(キロメートル)と使っている。
 この逆に1の1000分の1の単位、さらに1000分の1の単位・・というものもある。1=1000μ(マイクロ)、1μ=1000n(ナノ)という単位である。これも「IntelのCPUが0.18μプロセスルールが云々・・」と使っているのを目にした事があるだろう。

ではその100万分の1ミリのナノとはどういった世界なのだろう?
ナノまで来ると、分子・原子レベルなのである。原子を組み立てるといった想像もつかない世界なのである。

 その為、ナノテクの歴史はまだ浅い。広く世の中に知らしめたのが1989年にIBMアルデマン研究所によって発表された一枚の写真だった。覚えている方もいるかもしれないが、原子で「IBM」という文字を描いたものである。
 これを機に研究・開発が進み、日本では1991年に国家プロジェクトが立上がる。2001年春までに通産省工業技術院、マイクロマシンセンター、そして複数の企業によって研究が進められている。
更に経団連も2000年にナノテクノロジ専門部会設置し、日本の次世代産業の存亡を賭けている。
 アメリカも黙って見ておらず、今年2000年にナノテクを最重要国家戦略とし、予算5億ドルを投じている。

 

ナノテクの利用目的

 ではナノテクは一体どんな目的で研究・開発されているのだろうか。

まず最も身近な物として医療用に利用する事である。小さな機械・ロボットを使って注射・カプセルなどで体内に送り込んで治療をすることが研究されているのだ。実際に米ギブン=イメージング社が無線腸内撮影用カプセルの臨床試験を行っているのである。

また工場での利用も考えられている。発電所の配管等の点検で、配管内にロボットを巡廻させて点検させればわざわざ分解して点検するといった面倒な作業を行わなくて済むのである。

 

ナノテクの将来

 例えば病院で手術をする様な時、カプセルを飲むだけで、ナノロボットが体内で勝手に手術してくれたり、薬も病源部に直接運び込み投与するといった事が可能になるであろう。
更にバイオテクノロジと結びつければ、怪我をした時でも瞬時に体内のナノロボットが怪我の部分に急行し、バイオ技術との連携で早期に怪我を修復させる事にもなるだろう。

未来の世界は無敵な人間ばかりになるのであろうか。ちょっと恐ろしい気もしないでもない。

 

 

参考資料:IBM・東洋経済・通産省

 


bn2001.gif (1902 バイト)
copyright © 2000 ryuzi. all right reserved.
( e-mail : ryuzi@tokyo2001.com )